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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

25
2016  18:45:00

成人期に応じた脳性麻痺のリハビリテーションとは? 

今回は、成人期の脳性麻痺者のリハビリテーションについて触れていきます。
学童期までは、自分の身の回りの出来る事を増やす時期でもありました。

いわゆるセルフケアですね。食事、トイレ、更衣等など…

後はコミュニケーションで、自分の意思を伝える事や更に難しいコミュニケーションの仕方になると…

自分の障害がどんなものであるのか
どんなところに手を借りなければいけないか
それを解り、伝える力を養う。

高等部位ですと、ここら辺までの事を考える必要があります。
だって、教育の範疇を過ぎたら否が応でも、自分の力や家族のマンパワーが主になりますよね。
引き継いで支援する周りのスタッフがいても、現状を見ているとやはりの力は求められる傾向にあります。


こんなことを踏まえながら長い成人期について見てきます。

長い道のり
anieto2k


成人期


脳性麻痺者は加齢とともに日常生活や仕事場面で今まで出来てきた事が出来にくくなる事があります。
例えば、

移動速度が遅くなったり、
移動時のバランスが悪く転倒が増える。
指先の動きが鈍くなる。

といった訴えが多くなってきます。

また、佐藤・諸根によると脳性麻痺者は体力低下を早期にきたしやすいと述べられているように、アメリカでは約45歳程度で、身体能力の低下が進むという事を示している者もいます。



身体的低下

先ほどの、歩行が遅くなる。転びやすくなると言う背景には、二次障害の存在があります。
二次障害は、もともとの障害の特性によって、新たに引き起こる障害の事です。
ちょっとわかりづらいので、たとえを出してみます。

運動に神経に麻痺があり、足を思うように動かせず、足が内股になりながらも歩行している。とします。
この時点では、運動麻痺という障害が表立っています。

しかし、この歩き方を続けると、股関節に痛みが出始めます。例えば、股関節脱臼です。
このように、2次障害は運動麻痺をかばって歩くことで、股関節が痛むと言った問題が起こる事等を言います。

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2次障害で多いもの

・頚椎症

・側弯

・呼吸障害

・股関節脱臼

・外反拇指

といった整形疾患が挙げられます。

しかし、現状では成人に移行する頃には、リハビリの頻度が落ちるといった側面もあり、加齢と生活状況、医療の提供の頻度等が複雑に絡んでいる事が考えられます。


精神面

精神面



成長過程で、依存体質または、集団生活の中で、成功体験が積み重ねられない方も居ると言うのが現状のようです。

逆に、独立心が高いが故、『一人暮らし』ではなく『独り暮らし』のような状態で、満足にセルフケアが行えていないというケースも在宅では少なくないようです。

そのため、メンターを見つける事やピアカウンセリングの導入が、メンタルケアに一躍買う事が考えられています。




使う事が出来る制度を見直す事、生活様式の見直し、必要な福祉用具の選定、メンタルケア。

最低限、この部分をフォロー出来る事が大切だと思いながら接しています。

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