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2016 20:20:30
背骨の変形 側彎症とは?
今回は、脳性麻痺や思春期の女性などでおこる側彎についてです。
変形の中でも特にメジャーな名前です。ちなみに【側彎 そくわん】と呼びます。漢字が難しいです。

引用 http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130905_1/

引用 http://blogs.yahoo.co.jp/gdmfd345/archive/2013/05?m=lc
背骨の角度を図る方法です。
10度以上だと側彎症と言う診断に繋がってきます。
20度:装具(コルセット)の使用が検討され始めます。
40~50度:手術療法の検討がされます。
60度:呼吸機能への影響が大きくなる。
ただ、整形医のお話を聞くと5度程度のズレはレントゲンを撮る段階でも起こるので、10度よりも大きな場合に診断が付きやすいそうです。

引用
http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese.jsp?Pdq_ID=CDR0000350260

引用
http://meddic.jp/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88
重度であれば、このようなものが一般的ではないでしょうか。
他の装具ですと、小児の変形に使用するのは構造的になかなか難しいのもありますよね・・・。

引用 http://www.po-tamura.com/shouni3/index.html
最小限の固定をしながら本人の動きに対応できます。
色々な話をしましたが、側彎は、様々な機能へ影響を及ぼします。
リハビリによる運動療法
コルセット等による装具療法
手術療法やボトックス
様々な療法を組み合わせながら、1日24時間をどう過ごして改善に繋げていくのか。
21世紀の課題の1つなのではないかと思っています。

側彎の種類
大きく二つに分かれます1.機能的側彎
背骨自体の変形は無いのですが、見た目として側彎しているように見える事を言います。 例えば、ヘルニアなどの痛みをかばって、体を横に倒している場合等ですね。2.構築性側彎
背骨に変形がある場合です。これは、 ・突発性(原因が分からない) ・症候性(原因が分かっている)の二つに分けられます。 突発性は、思春期の女性に多い側彎です。実は原因が分かっていない!! 症候性(しょうこうせい)は、原因となる疾患がわかっている場合です。例えば、脳性麻痺や筋ジストロフィーなどですね。診断方法 コブ角について

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側彎による影響
障害が重くなると、側彎は必ず起こるとされるほど、密接な関係です。 突発性側彎では右凸側彎が多いとされています。右に膨らんでいるという事は、左側は潰れています。 問題なのは、左凸です。特に麻痺性の側彎では多いとされています。 何故、そのような結果になるかは私自身知りません。知っている方いらっしゃったら教えてください。 この左凸ですと、心臓の位置が右へ押されたり、逆流症が起きやすい変形となる為、問題となり易いです。なので、左凸の場合、内臓面への影響も考慮する事が大切になってきます。 例えば、食事中や食後の姿勢。心臓からくる循環器系の問題。ここら辺は注意したいポイントです。前彎も注意が必要!!
前彎(ぜんわん)は、背中が反った状態をイメージしてください。 背骨に押されて、内臓が後ろから圧迫を受けてしまうので、食物が内臓で咳止められてしまう事になります。 このような状態を通過障害と言います。 特に障害されやすい部分として有名なのが、『十二指腸』です。ちょうど肝臓の下に位置します。
コルセットについて
軟性コルセット

プレーリー君
動的脊柱装具 DSB と呼ばれる物です。 普通のコルセットは締め上げるので、本人の動き自体も止めてしまいます。 このプレーリー君、確か2007?8年?位に大阪発達総合療育センターの梶浦先生が開発されたものです。 どーん!!
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