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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

06
2016  19:09:33

筋の緊張と飲み込みの障害について

本日は支援学校の仕事の日でした。
最近は、摂食(食べること)についてのお話も多くなってきています。

食事は呼吸をすることと同じように生命を維持するためにとても大切な行為でもありますし、味を楽しむことや会話を楽しむといった社交の場としての要素もあります。


緊張と食べることがどのように関連しているのかについて触れてみます。


嚥下の問題



緊張の問題


緊張の異常を招く疾患として、『脳性麻痺』が挙げられます。
そして、脳性麻痺では緊張の仕方によって、痙直型・固縮型・アテトーゼ型と言った種類に分類されます。

現場では、緊張は色々な要因が混在しているので、型で分けるとしても痙直と固縮が合併していることも多々あります。むしろ、合併していることがほとんどだと思っています。


緊張が強い?弱い?はこちらもぜひ見てください


脳性麻痺のタイプはこちらもぜひ見てください


そして、緊張を招くのは脳由来の問題だけでなく、環境等の問題もあります。

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緊張を高める要因


・年齢
・精神的要因
・痛み
・体調
・睡眠リズム
・月経
・体温・気温、湿度等の変化

と言ったことが挙げられます。

特に、精神的な緊張はいつもの介助者のやり方、タイミングでないと見通しが持てず緊張。
なんてことは、多々ある状況です。

そして、月経と言ったホルモンバランスの乱れも覚醒リズムを狂わせたり、感情変化を誘発しやすい要因にもなります。


首の緊張と飲み込み


・頭を片方に向けると左右の姿勢が変わってしまう。
・背もたれを後ろに倒すと体が反り返ってしまう。

こんなことありませんか?

頭の向きや重力が全身の緊張を変えてしまうほどの影響を与える場合があります。
それが、緊張性頚(けい)反射と呼ばれる動きになります。
*頚は首のことです。

結果的にこれらの要素が原因で頭が反り返り、食事を口に含むことや飲み込むことが出来なくなることがあります。


TLR
引用 http://ameblo.jp/harmony-8/entry-11408192917.html



脳性麻痺では


脳性麻痺の子供では、正常と言われる動きを経験することが出来ない状態で、自分なりの使い方で食事を達成しようとします。
そのため、口の開き方や閉じ方、舌の動かし方がわからないことが多く、全身の緊張を使い、のけ反りながら舌を口から出してしまうことも多々あります。


食べようとして頑張りすぎるために、食べることから遠ざかってしまうという悲しい状態が引き起こされてしまいます。

また、予測を立てることも苦手なことが多く、常に一定の方法でないと食べるタイミングを作ることが出来ず誤嚥しやすくなったり、特定の介助者でないと食事がとれないという事態にもつながります。


様々な緊張の要素があります。
そして、子供の場合は一概にこの姿勢をとれば良い。と言うことはありません。

ただ、一つ大切なことは、土台になる股関節や体幹。
ここがとても大切な部分です。


倒れそうな木があった時、バランスを立て直すために枝でバランスをとるようにしますか?
幹部分の補強が大切ですよね。


『1人のうまい介助者』がいただけでは、その場の解決にしかなりません。
『いろんな人が介助出来る』、量と質をどのように高めるのか。

食事だけでなく、子供を取り巻く環境に対して色々な職種で話会える機会が出来ればな…。と改めて感じる1日でした。

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