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2016 19:59:03
ロービジョン? 子供の見え方を支える方法
以前、弱視について記事にさせてもらいました。
その記事では、発達過程の見え方の問題。Ambilyopiaと言われる状態の理解と、対応について書かせてもらいました。
今回は、基本となる疾患からもたらされる視力障害『ロービジョン』について触れさせてもらいます。

(c)Georgie R

(c)Daddy-David

引用 http://item.rakuten.co.jp/loupe-studio/7950/
遠見
単眼鏡と言われる片眼で見るものがあります。
ただし、移動中は距離感がつかめず、危険な為、授業中等の場面での使用が有効とされています。

引用 http://kakaku.com/camera/binoculars/guide_1091/
グラデーションメガネ
これは、先ほども出てきた眩しさに対しての眼鏡です。まぁサングラスですね。

引用 http://dollar.ocnk.net/product/6986
今紹介したのは、ごく一部の物です。
子供では、見え方も良い状態が分からないので比較する事が出来ません。
なので、子供の大丈夫!は意外に大丈夫でない事もあります。
眩しがっていたり、まばたきやしかめるように見る事が多いと言った時は、眼に不安をかかえている可能性もあります。

ロービジョンとは
基礎疾患からもたらされる目の障害をいいます。 基礎疾患としては脳性麻痺が多いです。脳性麻痺児の眼の障害頻度
(年は報告の年、%は頻度を示しています) Breakey 1955年 56% Schcht et al 1957年 53.1% 丸尾 1961年 28.9% Lossef 1962年 61.6% Jaeger 1963年 57.1% 丸尾・久保田 1970年 20.8% 小澤・植村 1981年 11.6% 江木ら 1989年 42.6% とされており、何が言いたいかと言うと、脳性麻痺と眼の障害の合併は約半数を近くになる報告が多数あります。 考えなくてはいけないのは、実験が1989年までとデータが古く、最近では脳室周囲白質軟化症 PVLが増えてきている事もあり、更に眼の問題は増えている傾向と考える事が出来ます。
ロービジョンへの対応とは
先ほど、脳性まひの半数近くに眼の障害有ると言う事を紹介させてもらいました。 脳性まひのお子さんです、知的障害が強かったりすると対応はさらに難しくなってしまいます。 環境面ではどのような対応があるか見ていきましょう 照明 在宅では、照明環境がとても大切と言われています。 眼が見えにくい人の場合、眩しすぎると訴える事がとても多いです。 ちなみにこのような眩しがりを『羞明しゅうめい』と言います。 では、どのくらいの明るさが良いと言われているのでしょうか。 スイッチの種類人の動きを感知するタイプ スイッチタイプに分かれます。 明るさの目安 単位はルクスで表記されます。 JISでは 20Lx:寝室 30LLx:表札 50Lx:リビング、廊下、階段 足元 75Lx:トイレ 100Lx :洗面、台所、浴室 300Lx :食卓、流し、調理台 となっています。 見る距離 本やテレビなどに、顔を近づけていることが多く見られますが、見えないので近づいている事に対しての配慮がとても大切です。 高相によると、近づいてみることによる眼の障害は医学的にはない。としています。 そういった場合は、眼鏡等の矯正を考える事が大切になりますね。スポンサーリンク
見る関心を高める遊び
絵本 『ウォー○ーを探せ』ではありませんが、絵本を見る時も、どこに動物がいるか。細部に注意を向けて探す練習も遊びの中で出来ますね。 粘土 眼がうまく見えないと、物に手を伸ばす機会も減ってしまいます。 触っただけで形が変わる事を眼で確認しながら、好きなキャラクターや色を作ってみるような遊びも知的な力を伸ばすのにも良いですね。見る事を助ける道具
ロービジョンの方では、疾患によるものが多く環境を整えることで対応する事がとても大切です。今回は、眼鏡について触れてみます。 遠見・近見用補助具 近見 ルーペや眼鏡式拡大鏡があります。


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