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2016 19:46:44
若くてもおこる可能性あり! くも膜下出血の特徴
皆さんは頭をバッドで殴られた経験はありますか?
おそらく想像を絶する痛みが走りますね…。
実は、有名な『くも膜下出血』ではこんな痛みが走ると言われているんです。
突然発症するくも膜下出血はこれからの時期は、特に注意が必要です。
今回は、くも膜下出血について触れていきます。

Lisa Chernyshova

通常はなんの前触れもなく、突然発症する事が多いとされています。
本格的な出血の前に、少量の出血と頭痛が出現する事があり、これを警告症状(警告頭痛)と言います。
また、物が二重に見えると言った視覚症状が出る場合もあります。

くも膜のくもって?
名前を聞いて最初に思い浮かぶのが『くも』って何??ではないでしょうか? 実は、頭の表面には3つの膜が張っています。 上から『硬膜』『くも膜』『軟膜』と言われる層に分かれています。 少しわかりづらいので、図で見てみましょうくも膜の下で出血がおこるので『くも膜下出血』と言われます。引用http://terumo-kumomakka.jp/attention/about/
どのくらいの頻度で起こるの?
脳の動脈に瘤(こぶ)が出来る場合と、脳の動脈・静脈の形が奇形している場合が、原発性くも膜下出血と言われます。 脳動脈瘤では、75~90% 脳動静脈奇形では5~10% という割合で、動脈瘤からくも膜下出血へと繋がる事が言われています。 男女差で見ると、 動脈瘤は40~60代女性が多く、家系的な要素も関係しているのではないか。とされています。 動静脈奇形は20~40歳代の男性に多い傾向です。スポンサーリンク
症状
突然の頭痛
特に後頭部の激痛が特徴です。意識障害
約半分に認められ、多くは、1時間以内の回復が多いとされています。嘔吐
吐き気や嘔吐を伴う事が多いです。急死
最重度の症状は5分以内の急死前兆はあるのか!?

治療
まずは、再出血や水頭症、痙攣等の神経症状を防ぐために血圧のコントロールと不整脈や肺水腫などの全身の合併症の予防と早期治療が挙げられます。 また、便秘などの予防も血圧コントロールには必要とされています。その後の見通し(予後)
再出血
放置された場合には、動脈瘤の70%、動静脈奇形の30%で再出血がおこり、再出血を起こすほど、予後は悪くなります。死亡率
先程、症状の部分で急死が挙げられましたが動脈瘤破裂による死亡率は初回では10~15%程度で、再出血では40~50%と急激に上がります。脳血管攣縮れんしゅく
脳の血管が収縮してしまい、脳の血流が悪くなる状態の事です。 約30%に生じ、動脈瘤破裂によるものがほとんどです。 出血後14 日以内に起こる事が多く、最初の出血が多いほど血管の収縮が起きやすいです。 意識レベルの低下や神経症状が出現する事があります。 意識障害など重い症状が急速に出現します。 突然発症する事が多いですが、頭痛が警告サインになっていることからまずは頭痛に対して甘い見方を無くす事が大切ではないでしょうか。スポンサーリンク
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