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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

06
2016  18:57:31

実は増えている!低出生体重児とは?

日本の人口が徐々に減っておいる事はご存知でしょうか?
1994年は出生数が120万人、2008年には109万人と減少傾向を示しており、今なお、日本の総出生数は減少傾向にあります。

しかし、体重が低く生まれてくる子供の割合は増える傾向ではあるものの 出生体重が低くても死亡率は減っており、周産期医療の進歩によるものと考える事が出来ます。

このような子供の特徴ってどんな事が挙げられるのでしょうか。
今回は、低出生児について触れていきます。


低出生体重
攝到掛


低出生体重児とは?


体重が普通よりも低く生まれてくる事を言いますが、体重別で呼び方が変わります。

低出生体重児

出生体重が2500g未満


極低出生体重児

出生体重が1500g未満


超低出生体重児

出生体重が1000g未満


低出生児の特徴


発達になにかしら影響が出る事が考えられていますが、学齢期以降に気づかれる事もあるとされています。


合併症にかかりやすい

免疫は通常よりも低く、ウイルス感染や気道感染といった感染症へかかりやすい事が挙げられます。
また、糖尿病等の代謝性の問題、脳性麻痺と言った神経的な問題、網膜症などによる目に関わる問題等、様々な事が考えられます。

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運動全般が遅れる

特に2000g未満の低出生体重児では神経的に問題が無くても運動の獲得が遅いと言われています。

ひとり座り
正期産では8.4カ月。
体重1500g~1999gでは、暦年齢10.0に対し1000g未満では12.9と示されています。

つかまり立ち
正期産では10カ月。
1500g~1999gでは、暦年齢12.5に対して1000g未満では14.6。

ひとり歩き
正期産では14.6カ月。
1500g~1999gでは暦年齢16.2に対して1000g未満では19.6
(PTジャーナル 第48巻第2号 2014 2月 P103 表3)

と運動が難しくなるにつれて、出来るまでの年齢にも開きが出てきます。
ただ、この数字を見ると、神経的な問題が無い場合、遅くても2歳までに一人歩きは出来るかもしれないという予測は付けられますね。

学齢期

ADHDや発達性協調運動障害、LDの割合も一般的な発達の子供よりも多い傾向と考えられています。


低体重 学童期



感覚と運動体験


全体的に触られる事や自分の運動にも過敏に驚いてしまう。
感覚爆撃と言われるほど、入ってくる感覚が上手く許容できない事が言われています。
人によっては、ベッドの硬さ程度でもストレスを感じていると言うほどです。

ということは、常にストレス環境下にさらされている状態ですよね。
ストレス環境下では、神経の発達が遅れると言われており生後の環境も大きく神経の発達に関わる事が考えられます。

一般的には全身をタオルで包んで、入ってくる感覚をマイルドにする事や、生まれてくる前の丸まった胎児の姿勢をポジションニングで作る事等が大切になってきます。

この領域は、新生児医療の範囲で、状態が安定することで次第に療育へと移行していきます。
将来的には、再生医療等の発展によって状況は変わってくるのかもしれません。

参考 PTジャーナル 第48巻 長谷川

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