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2016 20:17:47
東洋医学からみた内臓の役割とは
東洋医学的に見た時、内臓は五臓六腑と表現されるように、肝臓・心臓・脾臓・肺(臓)・腎臓があります。
ちなみに六腑は胆、胃、膀胱、小腸、大腸、三焦(上・中・下)があります。
五臓と六腑はそれぞれ、対応しているペアの臓器があり、離れている臓器を活性化、または働きを抑える関係があります。
内臓と感情の繋がりとは?
前回、触れられなかったそれぞれの臓器ってどんな特徴があるのか触れていきます。

Elias Callejo

frankieleon
精をためることや、尿の排泄に関わる臓器になります。

造血された血を全身に送る役割があります。

肺
宣発機能
気や津液を上、そして外側へ広げる作用を果たすます。 気が外側へ向かうと言う事は『衛気』が外へ向かう事を助ける役割になりますね。粛降機能
下、そして内側へ向かいます。宣発とは逆ですね。 空気を下に送る役割。つまり、口から入った空気を肺に届ける役割です。腎臓

納気機能
肺に入る精気を腎に下ろすことで、肺には新しい精気が入れることになります。主水機能
水分の調節のことで、必要以上の水分は取り込むとどうなるか。 尿や汗として排出されます。蔵精機能
精気を必要に応じて体の各部位へ気を送ります。 と言う事は、腎が働かないと、全身虚脱感といった精が不足している状況に陥ってしまいますね。肝臓
疏泄(そせつ)作用
全身に巡る気の流れをコントロールする機能です。 この作用が上手く働いていると、脾臓や胃の働きも良くなるとされています。蔵血作用
字のごとくですが、血をためる役割になります。 え?心臓じゃないの?と思いませんか? 心臓はあくまで送る機能です。スポンサーリンク
心臓

神志が宿る
意識活動や思考活動を支配するのが神志(しんし)といわれます。 例えば、心臓の鼓動が速くなる時ってどんな時でしょう? 緊張する場面ですよね。 この状態では、精神活動のような繊細な活動はリズムが狂ってしまいます。 心の機能が安定する事は神志の安定にも繋がります。 落ち着かない、精神的に不安定な場は心の機能の充足が大切になるのと言う事ですね。脾臓
実は4つも機能があります。運化
食べたものや飲んだもの(水穀)は吸収によって、水穀の精微となります。この過程が運化と呼ばれます。 ちなみに、この時の小腸等の吸収をコントロールするのが脾臓になります。昇清
水穀の整備を上半身に上げることで、臓腑が下に落ちていかないようにしています。統血
以前、固摂作用と言う単語が出てきたのは覚えていらっしゃるでしょうか? 外にダダ漏れないように止める力ですね。 ちなみに医学的には、血管から外に漏れないようにするのはアルブミンになります。生血
水穀の精微(栄養素)から血・気・津液・精が作られる事を指します。 このように、一般的な臓器の機能は西洋医学の知識として有名ですが、他にも気の流れや臓器同士の関連を考える時は、東洋医学の知識も取り入れるとより効果があるのかもしれません。スポンサーリンク
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