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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

09
2016  18:33:27

3つの脳梗塞とその特徴

脳卒中の中でも、血管が詰まってしまうことを『脳梗塞』と言います。
ひとくちに血管が詰まる。といっても詰まる原因も色々とあります。

今回は主に3つの種類の脳梗塞と特徴についてふれてみます。


脳梗塞
Brynn Tweeddale


アテローム血栓性梗塞


血管が年齢とともに硬くなると、血管の壁が傷つきやすくなります。
傷ついた血管にはコレステロールが付着して、どんどん大きくなります。大きくなると、血管を詰まらせてしまいます。

アテローム
引用http://noukousoku.sakura.ne.jp/noukousoku/sub-symptom/section/atheroma.html


また、大きくなると、血流に押されて細い動脈までながれていき、詰まらせてしまうこともあります。
詰まらせるものには、血管の壁がはがれて飛ぶものもあり、多くは血の塊(血栓)によるものです。


心原性塞栓


心臓の病気によって引き起こされる脳梗塞です。
え?心臓の病気で?と思いませんか?
有名な心筋梗塞や、心臓が細かく振動してしまう『心房細動』
血液が逆流しないように働く弁に異常がある『弁膜症』

これらは、心臓の中で血液が固まってしまう血栓や心臓の細胞がはがれてしまい、脳に飛んでしまうことで起こる脳梗塞です。

心臓から引き起こされる梗塞は大きな梗塞になりやすく、血栓などが複数あると、様々な場所が詰まってしまうことにもなります。

頻度は意外に高い!

全脳梗塞の 20~30%を占めると考えられており、85歳以上の高齢者では実に40%にも達するとされています。


ラクナ梗塞


ラクナ梗塞
引用 http://noukousoku.sakura.ne.jp/noukousoku/sub-symptom/section/lacunar.html


脳の末梢血管(細い血管)で起こる小さな梗塞を起こす脳梗塞です。
高血圧によるものが基盤として考えられています。

梗塞しやすい部位として、視床(ししょう)と呼ばれる感覚が集まる部分やレンズ核と呼ばれる運動をコントロールする部位などが挙げられます。

アテロームとラクナの違い


最初に出てきた、アテローム梗塞とラクナ梗塞。同じ詰まるはずなのに分けられて考えられています。

アテローム型ですと、直径が15㎜以上の梗塞の事をいいます。
ラクナ梗塞は直径が15㎜以下の梗塞を言います。

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主な症状


意識障害

梗塞が大きくなると、生じやすく、脳幹と呼ばれる生命中枢に近いほど起こしやすいのが特徴です。
3つの梗塞の中では、心原性塞栓症によるものが広範囲の梗塞を作りやすく意識障害に繋がりやすいとされています。

運動麻痺(片麻痺)

脳梗塞と反対側の手足に麻痺が出ます。

特にレンズ核と呼ばれる運動をコントロールする領域の血管(中大脳動脈)では、反対側の腕の麻痺が強く出やすくる傾向です。

感覚障害

脳梗塞とは、反対側に感覚障害が起こります。
また、視床と呼ばれる部分が障害されてしまうと、視床痛と呼ばれるしびれ、痛みが継続して続いてしまいます。

失語

失語
lwpkommunikacio


左の前頭葉・側頭葉と呼ばれる部分に言葉を作り出す領域があります。
大きく3つに分けられます。

・ウェルニッケ失語
言葉の理解が障害されるので、発する言葉も同時に障害されてしまいます。

・ブローカ失語
理解はできますが、言葉を発するときに勝手に違う言葉が出てきてしまいます。

・全失語
理解も発話も障害されてしまいます。


視覚障害

後頭葉と呼ばれる部分は視覚を整理する部分ですので、この部分の血管(後大脳動脈)の 梗塞で、反対側の視覚に影響が出ます。

眩暈 おう吐

特に小脳と呼ばれる、バランスに関わる部分が障害されると、強いめまいや嘔吐が引き起こされます。


予後


脳出血よりも良好と考えらえています。
得に、心原性がもっとも予後不良でアテローム型では脳底動脈と呼ばれる、生命中枢に栄養を送る血管で梗塞が起こると予後が悪い。
ラクナは、生命予後、機能予後ともに良好とされていますが、梗塞が増えると、認知症を発症することが出てくることが考えらえます。




このように、脳梗塞は頻度も多く、後遺症も残しやすい病気です。
高血圧などの血圧管理や日ごろの運動、食事を見直すことがとても大切になりますね。

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