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2016 20:49:24
障害児もかかる危険性有り!胃食道逆流症GERDとは
朝起きた時に、『胸やけ』や『のどの痛み』を感じた事ってありませんか?
子供が咳をしていても、あれ?いつもの風邪にしてはなんか違うな…
と感じる事もあるかもしれません。
もしかしたらその症状は、胃酸によるものかもしれませんよ?
今回は、健常者だけでなく障害児にもおこりやすい胃食道逆流症【GER、GERD】について触れていきます。


Au Kirk

agu nieto
胃と食道をつないでいる部分を『噴門ふんもん』と言います。
この噴門付近の胃が食べ物や飲み物で圧迫を受けると、緩みやすくなります。
この働きを誘発しやすいのが『脂肪』です。食事が欧米化している現代では、脂肪を摂る量も増えています。そのため、逆流症を起こしている可能性も否定はできません。

症状
定型(食道付近)
胸やけがする げっぷがでる 胸の痛みがある 胸のつかえ感や異物感がある非定型(食道以外)
声がかすれる のどのあたりに違和感がある 中耳炎 ぜんそくに似た咳が出る 胸のあたりが痛む 虫歯 歯ぎしり 睡眠時無呼吸症候群 引用 大日本住友製薬胃食道逆流症の原因

下部食道括約筋の低下
普段は食道と胃の間には括約筋(かつやくきん)と呼ばれる、胃で消化されるものが口に逆流しなように閉じる役割の筋があります。 この筋肉が緩みやすい状態になっている事で、食道に食べたものが戻ることで逆流症が起こる事が考えられています。 また、健康な子供の食道逆流症の原因としても挙げられています。食事の変化

薬・アルコールによるもの
食道括約筋圧が緩まないまでも、圧が低下している為に逆流症が引き起こり易い状態になっている事が考えられます。 圧が低下する要因として、アルコール摂取や薬剤(テオフィリン・ドパミン・ジアゼパム)等が挙げられています。(名越,原 生活習慣の指導 2004)障害児の場合
空気を飲み込む事が多く、胃が空気で満たされた状態になる為、括約筋が緩みやすい状態となる。 常に仰向けで寝ている為、十二指腸に送り込まれず胃で停滞している事で、逆流しやすい状態になっている。 努力的に呼吸する等、全身の緊張によって腹圧が上がることで逆流に繋がる事等が考えられています。 このように、障害児では逆流が起こり易い状態になることで、引き起こされている事がありますが、まだ知っておかなければいけない事があります。スポンサーリンク
緊張等による影響
全身の緊張によって、逆流に繋がるとされていますが腹圧そのものがかかるだけでは逆流症は引きこされにくいと考えられています。加齢による変化
慢性的に括約筋部分の収縮が繰り返されることで、筋が厚くなる等の変化によって徐々に収縮が行いづらくなり、括約筋の圧が低下する事が挙げられます。側弯による変化
もう1つは、括約筋が緩みやすい構造になる側弯です。 これは、特にHis角と呼ばれる角度が大切になってきます。 His角このように括約筋が締めることで、胃と食道が鋭角な角度が出来ます。 これによって逆流をおこしづらい構造になるのですが、『左凸側弯』と呼ばれる 左側が出ている側弯では、His角が無くなり易く逆流が起きやすくなってしまいます 逆流症は、反復性気管支炎や肺炎などにも繋がり易く、重度になれば手術の検討が必要になります。 また、呼吸との繋がりもあるため逆流症だけでなく、全身状態の繋がりを見ることも必要になる為、日ごろからの全身状態の把握がとても大切になります。引用 http://www.pedsurg.med.osaka-u.ac.jp/disease/ger/index.htm
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