15
2016 20:13:20
目が見えない。受け身で終わらない。足音を子供の発達に生かす
生まれつき目が見えない『盲』と呼ばれる視覚障害を抱えた子供がいます。
目が見えないということは、見る以外の感覚に頼ることになります。
有名な感覚として『聴覚』があります。
テレビで紹介されることも多々ありますが、目が見えない子供の中にはずば抜けた音楽的才能を身に付ける子供もいるようです。
また、脳性麻痺などの子供でも、未熟児網膜症などの病気にかかって『盲』いることもあります。
今回は身近な音を発達に生かすことについて触れてみます。

apenas um olho de vidro

Gitte Herden
好きな音が鳴ることに対して喜ぶことももちろんあります。
しかし、音が鳴った後に、次に何が起こるか予想して反応していることもあります。
例えば、車いすのブレーキの音を聞いて笑うことがあったとします。
・ブレーキそのものの音が好きで笑っているのでしょうか?
・それとも、車いすに乗れることがわかって笑っているのでしょうか?
もし、後者の場合なら、○○なら□□になる。という関係性があることになります。
本人の中で予測が出来る。つまり、音から次に何が起こるが分かっている事に繋がります。

djandyw.com
もし○○なら□□になるという意味が分かっているとしたら、ただ聞いて笑うだけの受け身な状態だけでなく、自分の意思表示に繋げることが出来るかもしれません。
ブレーキの音を例にすると
あらかじめブレーキの音を録音した機械を準備します。
本人がスイッチを押すと、ブレーキの音が流れる。
周りはこのブレーキ音が、本人が散歩に行きたい意思表示としてくみ取れれば、
受け身な状態から、本人が~したい!という意思表示に変えることが出来ますね。
好きな音を知ることだけでなく、音から本人が何を感じているのか。
そこにも目を向けると関わりの幅がぐっと増えるかもしれません。

どんな音に反応する?
一番、最初に知りたいのはどんな音に注意が向くのかな?と言うことです。 注意が向くということは少なからず、好き嫌いといった本能的な部分が関わっていることにも繋がります。 ・新聞紙をくしゃくしゃに丸める音 ・金属同士をぶつけたときの音 ・人の歩く音 色んな音がありますね。日常の中でどんな音にその子は興味を持っているのでしょうか?音から次に何が起こるのか予想できている?

スポンサーリンク
私はこうする
例えば、先ほどのようにブレーキの音で笑うとしたらそれは、本人が好きな音ですよね。 これをひたすら数日続けます。 ただ、続けるのでなく部屋に入るときから自分の足音を最初に聞かせながら行います。 これを続けた後に、部屋に入るときの足音だけで笑うことがあれば 『足音→車いすに乗れる』ということが分かっていることになります。反応を広げる

スポンサーリンク