26
2016 20:14:49
重症児の呼吸リハビリの目的とは?

呼吸リハビリテーションという言葉を聞いたことがありますか?
『呼吸器疾患患者や家族に対して地域生活における個人の自立と活動レベルを出来る限り高め、それを維持する事を目標に、通常は学際的専門家チームにより提供される、多面的かつ継続的なサービス』(NIH,1994) 呼吸に問題を抱えた人が、その問題によって自立した生活や人生の質(QOL)が障害されないように、専門家チームが関わって、生活を保っていこうよ!と言ったところですね。 一般的には、COPDと言われる疾患にかかっている人等が当てはまるように聞こえます。重症児の呼吸について

スポンサーリンク
重症児の呼吸リハの目標
気道確保
酸素の通り道となる気道が開いた状態にする事です。胸郭可動性確保
胸郭は『胸周り』と思って下さい。変形などがあると肺が広がりづらくなります。 胸周りの筋肉や肋骨を動きやすくする事です。無気肺の予防
肺の奥には『肺胞』と呼ばれる袋があります。血管に酸素を送り二酸化炭素を受け取る役割の袋です。 この袋まで空気が入らない状態を無気肺と言います。吸筋疲労の予防
息が吸いづらいと呼吸する為の筋肉が頑張りすぎてしまいます。筋肉を使いすぎると、動けなくなりますよね。 エコな活動が呼吸にも必要です。排痰
痰がうまく出せないと、肺炎等の重い症状に繋がってしまいます。 痰を柔らかくして、咳の様に勢いよく息を吐く手伝いや、吸引によって痰を吸い取る作業が必要になります。 引用 村山恵子,金子断行,障害児者の摂食・嚥下・呼吸リハビリテーション,263-00416,さいごに
重症児者は、一口に障害といっても、幅が広く、障害の種類も様々です。 一人一人に合わせられる力を付ける為にも、常にアップデートしていく必要があります。 日々勉強ですね。はい。スポンサーリンク