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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

03
2016  20:32:43

子どもの絵の特徴から分かる 発達の目安とかかわり方 -象徴期 頭足人-



象徴期

殴りがきの時期を過ぎ、徐々に手先が器用になってくると象徴期と呼ばれる時期になります。 この象徴期は『命名期と図式期』に分かれます。

命名期
おおよそ2歳半~3歳くらいからの時期になります。
このくらいの年齢になってくると、○を書いたりすることが出来る事が多く、言葉を使って表現しながら○を描いていることが特徴的です。

同じ○にこちらが見えていても、子供は車だったり、花だったり色々なものを○で表現していることがあります。
なので、その子の表現している言葉を注意深く聞いてみてください。
以前、子供が『パンパンパン』と言っていたときには、どう反応していいかわからなかったわけですが

実は『アンパンマン』のことだったようです。

○が書けるようになって来たら『アンパンマン』は全部○でかけるのでチャレンジさせてみてはいかがでしょうか?

絵から分かる子供が持つイメージと意味
この時期は、書いた○を車や花などを自分なりに意味づけて書いています。
前操作期の段階です。

前操作期はこちらから

何が言いたいかと言うと、その子が持っているイメージを、絵を通して分かってあげられるかも知れないという可能性です。

言葉も増えてきてやり取りが簡単になってくることが表立ってしまうと、なかなかその子の持っている概念形成の可能性に触れないで過ごすことにつながってしまうかもしれません。

『何書いてるの?』くらいでも普段と違う様子が垣間見えるかもしれません。
もっとも特徴的なな頭足人 とうそくじん
補足として3歳くらいからは特徴的な『人』を書く特徴があります。
その名も『頭脚人 とうそくじん

イメージとしては、某人気キャラの『星のカ○ビィ
頭(顔)からすぐに手足が生えた状態です。
胴体が描かれていないんです。


引用 札幌市平成12年度子どもの感性を育てる表現研修会開催要項・テキスト 日本保育協会より
各国の比較を見ても、人の形の捉え方に大きな違いはなさそうです

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図式期
象徴期の後半になります。
年齢では5歳くらいにあたります。
ちょうど年中さんくらいですね。

ここでは、○から派生して人や家、花等を書きます。このころの人の絵では、体が書かれ始めてきます。腕などの細かい関節は、不均等です。腕が曲線で書かれていたりと色々です。

大きな特徴はおおよそ3つと考えています。

地面、空といった上下の空間を書き始めます。
この時期の体を使った遊びだと、縄跳びやジャングルジムといった遊具です。

ジャンプ動作が増えてくると地面をより強く認識することに繋がり易いのかもしれません。
となると、地面が書けてないと、上下の関係性や支持面に対して捉え方や認識がまだ育っていないと考えることも出来ますね。

2
もうひとつの特徴は、絵を重ねない事です。
それぞれが独立しています。

重なり、奥行きや遠近法はまだ活用できていないと捉えてもいいかもしれません。
この年齢ですと、両眼で見ることがまだ機能としては弱いことも関係しているとも考えられます。


イメージを反転できない。これは、メンタルローテーションとも言われます。
剣を持っている絵を書いてもらったときに、自分自身は右手に持つが、絵にすると左手に持つような特徴です。

相手の右手は自分とは反転しているというイメージの反転が出来ないというところです。
まさに直観的思考段階です。

自分と相手は違うという『誤信念』が形成される時期です。

以前に紹介した『3つの山の課題』はこちらです。

もし、物(剣やバット等)を持っている絵が自分から見て、利き手に持っている絵をかけるようになってきたら、自分と相手は違うと少しずつ理解していることに繋がるかもしれませんね。

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