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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

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2019  20:04:11

脳性麻痺 白質周囲軟化症PVLのリハビリってなにをするの? 

リハビリてーしょん


脳性麻痺の子供がいらっしゃって、病院でいきなり、『リハビリを始めましょう』と言われても何をするのか変わらず不安になる事が多いのではないでしょうか。

リハビリの言葉だけが浸透して、中身がなかなか知られていないというのが現状ではないかと思います。
今日は、リハビリはどんなことをするのかについて触れていきたいと思います。

白質周囲軟化症って?

脳性まひの中でも特に増えてきている疾患です。
医療現場では、『PVL』という名前で言われる事が多いです。

マヒ、目の問題といった運動面の問題をはじめ
知的な問題や自閉症スペクトラム等の発達障がいに似たこだわりなど。

子供によって、出てくる症状は様々です。

白質周囲軟化症の症状, 特徴とは?
自閉症スペクトラム ASD の特徴、チェックポイントとは?

リハビリってなにをするの?

大きく4つに分類できます。

・運動・姿勢の発達を育てる
・手先の動きを育てる
・言葉や飲み込む力を育てる 
・生活スキルを身につける 
の4つです。

運動・姿勢の発達を育てる
赤ちゃんの頃からの関わりになります。
これからの成長を考えながらその子の運動を促します。
運動と感覚を取り入れる
生まれたての頃、赤ちゃんは『じたばた』と動く事が多いです。
この『じたばた』にもちゃんと意味があって、自分が動くことで(運動)入ってくる感覚を統合、組み合わせる練習をしています。

つまり、寝ていて体を動かせば横を向けると言うように体の使い方の基礎を覚える訳です。
首の座りを育てる
頭が安定すると口を動かす事、物を見ること、音をする方を向く事がしやすくなります。
つまり…
『身の周りに対して興味を持つ』きっかけを作ってあげることに繋がります。

周りに興味が出てくると、欲しいものが見つかりその為に移動しよう!という意欲を育ている事に繋がっていきます。

成長


移動する力を育てる
少しでも動けるように。
これは、誰しもが願っている希望だと思います。

移動には
・ズリ這い
・寝返り
・ハイハイ(いざる)
・歩く
が主な方法として挙げられます。

ですが、これらの練習をただ行うだけではありません。
装具や車椅子を組み合わせて、その子供が行いやすい環境を作りながら行う事がめちゃめちゃ大切です。

運動の発達』についてもよかったらチェックして下さい。
車椅子の種類と選び方』についてはこちらをチェックして見て下さい。
車椅子を作る時に必要な考え方、見方』はこちらをチェックです!

特に歩くと言う事は思った以上に負担が大きい動作なんです。
負担が大きい動作では、全身の使う筋肉の負担が大きくなり、変形を助長してしまう危険性もあるので、子供に合わせて環境を調整してあげる事が大切になってきます。

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姿勢を育てる

姿勢が崩れやすいなど、運動と姿勢の問題は切り離せない問題です。
一人で座る練習や、寝た所から起き上がる様な姿勢を変える練習も行われます。
姿勢を保つための工夫として『パッド』と呼ばれるパーツを使ったり、クッションチェアー等の様々な椅子を使って座ることを手助けすることも多いのが現状です。

手先の動きを育てる
大人の手のリハビリのようにひたすら手の動きを繰り返すという方法では、子供は飽きてしまいますよね。

『もうやりたくない。』
これを言われたらおしまいです。

主に、おもちゃなど興味のある物を使って手の動きを覚える方法がとられます。

言葉や飲み込む力を育てる

口の開きや閉じる力が少なかったり、舌の動きがぎこちない。

このような問題は、話す事、飲み込むことの問題に繋がりやすくなります。
口を閉じる動きが苦手な子供は多くいらっしゃいます。閉じる動きを引き出すために、
シャボン玉を吹いたり、ストローを使って水をブクブク…
少しでも遊び心を持たないと、つまらない練習となり子供は見向きもしてくれません。

食べる 食育


話す力を育てる

話すためには、言葉を話す練習だけではありません。
話すための言葉のイメージを持つことも練習には含まれます。
絵と言葉を一致させるような練習を取り入れることから始める子供もいます。

生活スキルを身につける

この項目については、就学など集団生活が始まる頃に必要性が大きくなってくる項目です。
リハビリだけという事ではなく、支援学校の先生と共同で行う事も多いので、色々な職業の人たちの関わりがキーワードになってきます。

特に多いのが
『トイレ動作』
です。

主に2つの方法で考えていきます。
・動作の獲得
トイレをするための立ち座りやズボンを下ろす動作等があります。
これらの内容を自分で出来るように練習する方法が一つです。

・環境の調整
動作が一人で出来なくても手すりや立ち上がりしやすい環境にすることで動作が達成出来る場合もあり『住宅改修』も、ひとつの方法として挙げられます。

一番大切なことは

体が思うように動かせない中での生活は、失敗の連続です。
失敗が続くと、『もうやりたくない』とモチベーションが下がったり、パニックになったりして成長への妨げになってしまう危険性があります。

全て出来るたら褒めるのでは無く、少しでも動けたら、やろうとしてくれたら感謝しながら褒めていくこと。
こういった日頃からの関わりが本当は大切なのではないかと思います。

さいごに

一口にリハビリといっても様々な種類や方法があります。
リハビリは療法士から受けるものではなく、お互いが考えを一致させていく事が子供や家族の生活の向上につながると思います。

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