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2020 22:40:37
障害児本人と兄弟の関係性
最近こんな質問がありました。
「この子が生活の中心で、他の兄弟の子に好きなことをさせてあげられない」
「下の子供達は、親が構ってくれない、この子(児)ばっかり可愛がってると思っているんじゃないか」
なるほど。
今まで、障害を持った子供への認知面や運動面の関わりをしてきましたが、兄弟との関係については、深く考えた事がありませんでした。

兄弟の気持ちって?

兄の面倒を見るために友達との予定もやめたり、家族旅行なんてなかったり、他の人たちとは違うんだと実感しました。兄の分まで周りに期待されることが多く、いつもいい子でいようとしていました。また自分の気持ちもあまり伝えず、兄にかまっている親に負担をかけないようにしました。今でもその性格は抜けません。大人になって将来のことを考えると結婚できるのか、面倒を見ていくのは私1人だけなのか、と不安でたまらなくなるときもあります。こんな風に考えていることを友達にも家族にも誰にも言えず、自分の中で不安やストレスがたまっていくばかりです。 引用 http://www6.nhk.or.jp/baribara/message/single.html?i=878
小学生になった頃から周りの子の兄弟と自分の兄弟は違うんだということを意識するようになりました。兄のことは大好きですが、今までの人生で「兄が障害者じゃなきゃ・・」と思ったり、そんな自分が嫌になることは何度もありました。しかし、私は障害者の兄を理解してくれる友人や夫、夫家族に出会えました。私は兄が自分の家族で本当に良かったと思います。 引用 http://www6.nhk.or.jp/baribara/message/single.html?i=878
日常の不安や悩みも、友達には共感してはもらえないし、気を使わせてしまうだろうと思い、誰にも相談出来ません。逆に、何も苦労を知らない人から言われる言葉も聞きたくありません。家族は綺麗事だけでは暮らしていけないのですから…この番組を見て、同じ境遇の方たちと話してみたくなりました。それぞれ状況が違いますし、解決にはならないかもしれませんが、共感し合うだけで勇気が出る気がします。引用http://www6.nhk.or.jp/baribara/message/single.html?i=878なかなか兄弟の話を直接聞くことはないので、ネットの引用になりますが、皆さん色々な環境や障害と向き合ってこられたまっすぐな答えなんだなと思います。
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親亡き後の支え
重症児者や知的施設では、高齢化が大きな話題の一つです。 問題は、本人の高齢化だけではありません。家族、特に親の高齢化やその後。も含めて心配する声が少なくありません。 地域の研修や講習会では青年後見人の制度などについても開かれることが増えてきています。 施設からの連絡先にも家族だけでなく、兄弟にもお願いすることが少なくありません。 兄弟に頼ることがあるのも現実的な役割の一つとして挙げられます。親の苦労を支えるには?
親の方々の苦労は、児の育児だけでなく兄弟との関係にも及ぶこと。そして、孤独さ。 その気持ちを共感してくれるためには、どのような方がいるのでしょうか?ペアレントメンター
親の会や当事者同士でのピアサポートと言った活動があります。 最近では、ペアレントメンターと呼ばれる方々が増えています。ペアレント・メンターとは、自らも発達障害のある子育てを経験し、かつ相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親を指します。メンターは、同じような発達障害のある子どもをもつ親に対して、共感的なサポートを行い、地域資源についての情報を提供することができます。 引用 https://parentmentor.jp/general/parent-mentor
さいごに
直接的に関わることがないのですが、家族に対してサポートするためには、『共感』が大きなキーワードであると思います。 専門家があーだこーだ言うのではなく、当事者を取り巻く、そして生の生活を知る人たちとの繋がりをこちら側も持っている事で、繋がりやすい架け橋的な視点を持つことが大切かなと思います。
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