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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

14
2016  18:52:07

読み書きが苦手 学習障害LD の特徴、チェックポイントとは

小さい頃から文字に興味がないし、嫌がる子供。

小学校に入って音読の時、文字を一字ずつ読んだり(逐次読み)、文の区切り方に違和感。
指で押さえないと読む事が大変。

読む事、書くことの苦手さを抱える子供は少なくありませんが、生活に支障が出てくる子供、大人がいる事が知られてきています。

学習障害と種類

LD


学習障害(Learning Disability:LD)とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。

読字障害(ディスレクシア)
変換の問題
読むと言う行為は、『文字(形)』を頭の中で『音』に変換(デコーディング) して認識する力が必要になります。

区切る力の問題
「温かい飲み物が欲しい」という文があった場合、『温かい』『飲み物(が)』『欲しい』
と区切って読む作業を無意識的にしています。
文を区切る(単語としてまとめる)力が必要になります。

聴いて記憶する事が苦手
読む時には、言葉を音として記憶しつつ意味を読み解くという『記憶する事』と『処理』を同時にする必要がありますが、同時に行う事が難しい場合、読む事に難しさを抱える可能性があります。

このような苦手さがあると、逐次読みや行を飛ばして読むと言う事が多くなってしまったりします。
また、『っ』や『ぎゃ、しゅ』といった音が特殊な読みで引っかかりやすい事も特徴として挙げられます。

書字表出障害(ディスグラフィア)
見え方の問題
ディスレクシアでも、見え方の問題は共通していますが、特に書く事が苦手な方で取りげます。
LD 見え方

 引用https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_354.html

書字スキルや不器用さ
書くスキルの問題も書くする必要があります。

筆圧が強いまたは弱い。
字がマスに収まらない。
書き取りで余分な線を書いてしまう。
鏡文字になってしまう

このようなことで、確認される事が多いです。

算数障害(ディスカリキュリア)
数式を立てて、答えにたどり着く『推論』が必要になります。

算数の場合、数字の認識だけではなく、+-×÷ といった記号の意味を理解することも必要になります。

数を覚えるのに時間がかかることが多い
繰り上がり、繰り下がりの計算が出来ない
九九を覚えられない。といった年齢相応の計算力に届いていないことで発見される事が多いです。

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学習障害の診断

DSM―Ⅴの基準の他に、心理検査や書字スキル、環境要因といった多角的な評価が必要とされています。
【下の項目は1つの目安程度に捉えて下さい。】
A. 学習や学業的技能の使用に困難があり、その困難を対象とした介入が提供されているにもかかわらず、以下の症状の少なくとも1つが存在し、少なくとも6カ月間持続していることで明らかになる
1. 不的確または速度が遅く、努力を要する読字(例:単語を間違ってまたゆっくりとためらいがちに音読する、しばしば言葉を当てずっぽうに言う、言葉を発音することの困難さをもつ)
2. 読んでいるものの意味を理解することの困難さ(例:文章を正確に読む場合があるが、読んでいるもののつながり、関係、意味するもの、またはより深い意味を理解していないかもしれない)
3. 綴字の困難さ(例:母音や子因を付け加えたり、入れ忘れたり、置き換えたりするかもしれない)
4. 書字表出の困難さ(例:文章の中で複数の文法または句読点の間違いをする、段落のまとめ方が下手、思考の書字表出に明確さがない)
5. 数字の概念、数値、または計算を習得することの困難さ(例:数字、その大小、および関係の理解に乏しい、1桁の足し算を行うのに同級生がやるように数字的事実を思い浮かべるのではなく指を折って数える、算術計算の途中で迷ってしまい方法を変更するかもしれない)
6. 数学的推論の困難さ(例:定量的問題を解くために、数学的概念、数学的事実、または数学的方法を適用することが非常に困難である)

B. 欠陥のある学業的技能は、その人の暦年齢に期待されるよりも、著明にかつ定量的に低く、学業または職業遂行能力、または日常生活活動に意味のある障害を引き起こしており、個別施行の標準化された到達尺度および総合的な臨床消化で確認されている。17歳以上の人においては、確認された学習困難の経歴は標準化された評価の代わりにしてよいかもしれない。

C. 学習困難は学齢期に始まるが、欠陥のある学業的技能に対する要求が、その人の限られた能力を超えるまでは完全には明らかにはならないかもしれない(例:時間制限のある試験、厳しい締め切り期間内に長く複雑な報告書を読んだり書いたりすること、過度に重い学業的負荷)。

D. 学習困難は知的能力障害群、非矯正視力または聴力、他の精神または神経疾患、心理社会的逆境、学業的指導に用いる言語の習熟度不足、または不適切な教育的指導によってはうまく説明されない。

注:4つの診断基準はその人の経歴(発達歴、病歴、家族歴、教育歴)、成績表、および心理教育的評価の臨床的総括に基づいて満たされるべき。

引用 『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

重症度

軽度
1つまたは2つの学習的領域における技能を学習するのにいくらかの困難さがあるが、特に学齢期では、適切な調整または支援が与えられることにより補償される。またはよく機能することができるほど軽度である。

中等度 1つまたは複数の学習的領域における技能を学習するのに際立った困難さがあるため、学齢期に集中的に特別な指導が行われる期間がなければ学業を習熟することは難しいようである。学校、職場、または家庭での少なくとも1日のうちの一部において、いくらかの調整または支援が、活動を正確かつ効果的にやり遂げるために必要であろう。

重度 複数の学業的領域における技能を学習するのに重度の困難さがあるため、ほとんど毎学年ごとに集中的で個別かつ特別な指導が継続して行われなければ、それらの技能を学習することは難しいようである。
家庭、学校、または職場で適切な調整または支援がいくつも次々と用意されていても、すべての活動を効率的にやり遂げることはできないであろう。
引用 『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

二次障害の危険性

他の発達障害においても同じことが言えますが、LDでは1つの面の苦手さの為、周りからは

『手を抜いている』
『集中していない』

と誤解されてしまうことがあり、メンタル面の問題と結びつきやすいと言われています。

発達障害の子供たちの2次障害って?

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