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2020 22:00:19
股関節脱臼と姿勢の関係とは
重度の脳性麻痺の子供は、寝たきりで立つこと、歩くことを経験出来ないことが多いです。
この経験がないと、股関節の脱臼に繋がりやすくなってしまいます。
実は、股関節脱臼は子供の問題だけではありません。
股関節脱臼って?
正常な股関節は、『臼蓋きゅうがい』と呼ばれる受け皿がしっかりと作られています。 しかし、立つ経験が少ない子供は、体重が股関節にうまくかからない為、この臼蓋が形成されにくい環境にあります。 そのため、臼蓋が浅く、抜けやすい脱臼しやすい状況へと繋がってしまいます。引用
脱臼の方向?
怖い画像です。 特に脳性麻痺の子供では股関節は曲がり、さらに内側に曲がっていることが多く、後ろに脱臼しているケースが多いと感じています。引用1122487.html
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脱臼しやすい姿勢とは
後方脱臼
後ろに脱臼しやすい姿勢は、股関節を曲げ、内側に倒す姿勢です。専門的な言葉で言うと『屈曲、内転、内旋』と言う動きになります。整形の医師によく注意される姿勢だと思います。 子供にとっては、体幹が安定しないのでトンビ座りでいると左右に体が崩れずらいので作業しやすい姿勢なんですよね。 なので、他の座り方を工夫する必要が出てきます。引用https://www.jinko-kansetsu.com/ask/96/index.html
前方脱臼
少し複雑な姿勢なんです。脚が後ろに伸びながらつま先が外を向く姿勢です。『伸展、内転、外旋』と呼ばれる動作です。 とても分かりやすいのでチェックです。 脱臼しやすい姿勢はこちら大人でも脱臼の危険が
子供だけではありませんと最初にお話ししましたが、私たちも股関節に手術が必要になってしまう場合、変形性股関節症と呼ばれるような場合ですね。 そうなると、臼蓋と大たい骨の頭、骨頭を取り換える手術が必要になる場合もあります。『全置換術』と呼ばれる手術です。 手術で切る方向がお尻側の場合後方脱臼。前を切ると前方脱臼しやすくなってしまいます。 けっして、子供だけの問題ではないので脱臼しやすい姿勢をもう一度、見直してみるといいかもしれません。
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