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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

14
2020  20:58:33

知能検査だけでは足りない!生活を把握するにはこれがおすすめ! Vineland-Ⅱとは?



支援が必要な子供に対して、いろいろな職業の人たちが関わります。
関わる人たちが、1つの基準を持つということはとても大切なことです。

というのも、いろいろな視点を持ったプロが関わるという点では強みですが、視点が違うということは、意見の食い違いが生まれやすいというネガティブな面があることも事実です。

食い違いが生じると、結果的に子供が害を被ってしまうことにも繋がりかねません。

大人、子供問わずにその人の生活や特徴を捉えるための検査、Vineland-Ⅱについて書いていきます。

どんな検査?

VINELANDⅡ
https://www.nichibun.co.jp/kensa/detail/vineland2.html 適応行動の発達水準を幅広くとらえ,支援計画作成に役立つ検査です。
標準得点で相対的な評価を行うとともに,「強み(S)と弱み(W)」を把握できます。
検査者が対象者の様子をよく知っている回答者(保護者や介護者など)に面接を行います。
対象者の年齢ごとに開始項目があるので、実施時間の短縮化が図られています。

支援計画書と書いているように、これは放課後デイサービスの利用や就労といった各サービスを使う上でもどのような点で、適応できているかいないか把握するために使用される検査になります。
ちなみに、厚生労働省が発行する「放課後等デイサービスガイドライン」でも推奨されているくらい有名ですが、あまり使用している話は私の地域では聞きません・・・。

適応行動という難しい言葉が出てきました。
どんな意味なのでしょう。

適応行動って?検査でどんなことがわかるの?

適応行動は、生活を送る上で困り感を抱えずに快適に生活できているかということです。
検査できる項目はコミュニケーション、日常生活スキル、社会性、運動スキルの4項目になります。総合した「適応行動総合点」によって、適応行動の全体的な発達水準がわかります。

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生活を評価することの厄介さ

知的障害の診断をする上で「知能 IQ」の検査が必要になりますが、
現在では、知能IQの水準と生活の適応度の2点が必要になります。

知能検査とは?検査の種類と特徴とは?

生活という言葉には、いろいろな要素が含まれています。
ご飯を食べる、排泄する、寝る、お風呂に入る。といった最低限のことから
友達の家に行く、交通機関を利用する、お金の管理をする。といった幅広いことまで包括して「生活」という言葉でくくっています。

幅が広いということは、評価する人の主観が大きく入りやすいので、生活のどの部分を気にしているかによっても質問される項目が違ってきます。

ということは、質問によっては生活が自立できている、いない項目しか評価されない
偏りに繋がってしまう危険性があります。

このようなことからも、障がいの種別に問わず基準を設ける意味でも必要な検査であると考えられます。

IQと生活は関係しない?

VinellandⅡ


IQが高いと生活は快適に送れる程度に自立できているのか?という関係性についてですが、
先ほどの知的障がいの診断でもIQと生活自立度が基準になるということを書きました。

そして、実際の現場ではよくあることですが、IQの高さと生活能力は関係していないことが多くあります。

学校を優秀な成績で終えても、成人になってから生活が思うように送れない。といったことにならないようにIQの高さだけに気を取られないことが大切になってきます。

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