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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

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2022  08:52:02

発達障がい児は抱えやすい?感覚の問題と困りやすい環境の傾向とは!?


「エアコンや掃除機の音を聞くと泣くんですよ。」
「服を何回も脱いでしまうんです。」

子どものちょっと気になる行動。
まぁ、毎回じゃないし。忙しいから我慢してもらうしかない。

生活の中では、気になる行動程度で何が原因かわからない行動。

もしかしたら、『感覚』の面で引き起こされている行動かもしれません。

感覚の種類って?

感覚といわれると「五感」がイメージされやすいのではないでしょうか。

『味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚』ですね。

実は、その他にも いろいろな感覚があります。
感覚種類

引用

http://shutoku.fc2web.com/special_subjects/3rd_grade/D7/D7/somatosensory.html
身体の表面の感覚
表面に在る感覚ということで表在(ひょうざい)感覚ともいわれます。
触られた(触)、押された(圧)、温度変化(温冷)、痛み(痛)といった感覚ですね。
身体の深部の感覚
筋肉の動きや関節の位置がどこにあるか(位置)、振動といった感覚で、まとめて深部感覚と言われます。

発達特性がある子のどれくらいに見られるの?

発達障害児・者の 95%は、 知的能力に関わらず聴覚過敏、触覚過敏、偏食のいずれ かを持つ。【川崎(2003)】と言われています。

Bromleyら(2004)も、自閉症スペクトラム児の 71%に聴覚過敏、52%に触覚過敏、41%に嗅覚過敏 があると報告しています。
発達特性がある場合、感覚の問題が高確率で見られるようです。

感覚の問題の厄介さ

本人からすると 自分の感覚を「普通」であると考えます。(あたりまえだ)
ということは、みんな自分の感覚を基準にするので、感覚の特異さの問題に気づかれにくいということに繋がることが考えられます。
ちょっと気になる行動などは「わがまま」「自分勝手」と誤解されやすくなりますし、当事者も感覚が問題だとも気づきにくく、ただ茫然と

「自分が悪いんだ」

という思考に繋がることが考えられます。

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困りやすい環境の傾向

聴覚の傾向
環境の音や人の声などの聴 覚刺激を不快に感じることが多く、によると、「クラスメイトが急に大きな声を出し たり、先生が突然怒鳴ったりするなどの突然の大きな音 は、非常にストレスを感じる」という項目は、発達障害者の 46.8%が該当した。
また、「赤ちゃんの泣き声がとても苦手」。とされています。【高橋・田部・石川 (2012)】
触覚の傾向
雨や風、人に触られたり抱かれたりすることが「痛 い」と捉えられたり、砂や泥の感覚が「不快」と感じられたりする(生島, 2009)。
また、『服を何度も脱ぐ』のエピソードのようにタグが気になってしまうことや、服のしめつけ感を苦手とするなど衣服に悩む場合も多い(高橋ら, 2012)。とされています。
シャワーや洗髪、歯磨きを嫌がことも多いですよね。こういった事は、衛生面での問題に繋がる場合もありますよね。
嗅覚の傾向
特定の食品や化粧品、香水などが上げられやすいと思います。
場面を選ばず自分が噛んだ袖についた唾液、脇 の下、陰部のにおいなどを嗅ぐなど、社会的に不適切な 行為に繋がる場合もある(荻原, 2009)。
というように、社会的モラルへの影響も大きい感覚ではないかなと思われます。
視覚の傾向
蛍光灯の明るさや、外での体育など明るさに対しての訴えが聞かれることがあります。
固有感覚の傾向
関節の位置や力の入れ方に問題があると、運動や手を使った作業などに苦手困難さを生じるきっかけになることが考えらえます。
また、このような感覚が難しいと体のイメージがわきにくいのでお尻を拭くや、おけを使って頭からお湯を掛けるといった動作でも失敗するかもしれません。

さいごに

感覚の問題って、リハビリテーションでは普通に取り扱いますが、一般的には想像しにくい事柄だと思われます。
特に、「厄介さ」の項目のように当事者が不利益を被らないような関わり方にも繋がるきっかけになるのではないかと思います。

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