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2016 21:09:10
子どもの発達は4段階? 運動と感覚が発達に与える影響とは?(前操作期 編)
象徴的思考段階の前操作期(前概念操作期、直感的思考期)に入ってきます。
前操作期は2歳から7歳の頃にあたります。
イメージは保育所、幼稚園から小学校入学くらいです。


ごっこ遊びは、状況に応じてルールが作り始めたり、使える道具がなければ、代用することで遊びを成立させていきます。
例えば
ままごとで遊ぶ時の家族構成の振り分け。 クレしんのねねちゃんですね。
その時に、箸がないから小枝2つで箸の代わりにしよう。といった具合です。
前にお話しした、積み木を車に見立てて遊んでいることのレベル高いバージョンです。
このように見立てることから考えても、子供の頭の中でのイメージが膨らんでいるのがわかります。
少し言葉を難しくすると、似ているものの『分類化』や『関連付け』 が発達してるおかげだと思います。

前操作期
前概念思考期 2歳~4歳(本によっては1~4歳) 直観的思考期 4~7歳 の二つから成り立っています。 前概念は、一般的な概念(皆が共有できるイメージ)が形成される前の時期。本人なりの概念が出来てくる時期とされてます。 この時期では、言葉が増加してきており、言葉を使って物を分類していきます。 例えば、「リンゴの色は?」「イチゴの色は?」「トマトの色は?」 ・・・。 この共通点をうまくとらえることが出来ると、赤い食べ物というカテゴリーができ始めます。 また、丸・四角・三角といった形の認識も2歳から4歳 頃に徐々に認識できてきます。 そうなると、分類するときに形も情報として役立てることが出来るわけですね! パンケーキは丸~。イチゴは三角~。豆腐は四角~・・・。絵で子供のイメージを見てみる
他にも、この時期は、絵を描くことも増えてきます。 2歳くらいだと、殴り書きで何を書いているか、見ている側は分かってあげられないことが多いですが。 この時期になると「アンパンマン」のように本人のイメージを言葉で言うことも増えます。 なるべく「これなぁに?」と聞くようにしてあげることが大切になります。 ただ、イヤイヤ期なので少しでも疎通が取れないとアンパンチを食らう可能性大です。 早くて3歳くらいからは、『頭足人』という言葉の通り、頭と足しかない絵を描き始めます。 これは『丸、四角を概念』として持っていること、それを表現できる『手の器用さ』がなせる業です。物事の成り立ち
物事の過程に興味を持ちます。 この時期、よく言われる言葉です。 子 「なんで?」「どうして!?」 子 『子供はどうやって生まれるの?』 親 『やべー((((;゚Д゚)))))))』 皆さんはどう返してるんですかね? この言葉は親の反応を見たくて使ってる子もいる気がします。スポンサーリンク
直観的試行段階
前操作期の後半へ突入です。 年齢でいえば、4~7歳にあたります。なので保育所くらいですね。協同遊び
このころの遊びというと、ごっこ遊びとか砂場でお城作るといった遊びが目立ちます。 みんなで目的をもって遊びます。
自分と相手は違う生き物?
さて、この時期になると子供同士のけんかが増えてきます。 ここが、今回のポイントになります。 『自分と相手は違う』と言うことです。 子供同士のケンカは少なからず、互いの主張がぶつかった時がほとんどだと思います。 んー?イメージしにくいでしょうか?ままごとにもどって例えてみます。ケンカのゴングが鳴る
A「あたしはお母さんやるから、○○ちゃんは、おばあちゃんやって。」 B「あたしもお母さんが良い!」 A「なによ!言うこと聞いて!」 B「あんたこそ言うこと聞きなさいよ!」 C「楽しそう!何やってるの?」 このように、AとBはケンカを始めます。この時点で男の子は引いて逃げますね。 Cに至っては野次馬です。 AもBも自己中心性の中で判断しています。 他の人も同じ役がやりたいかもという視点が無いんです。 ここら辺は、「心の理論」にも通じてくるところです。 相手の心を察する力『心の理論』とは?3つの山の課題
ピアジェは、相手と見方が違うことを判断するためにこのテストをしました。 3つの山の模型を配置して、それぞれの山に家とかを置いておきます。 自分から見たときに家が左側の山にあったとしたら、相手から見たら右側です。このように、この時期はけんかをしつつ相手の考えが自分と違うことに気づき、配慮することで社会性を高めます。 食卓で向かい合った状態で、 「母さんが箸を持ってるのはどっちの手だ?」 なんて聞いてみたりみたりすると面白いかもしれません。引用 http://www1.s2.starcat.ne.jp/ryokichi/sub2.htm

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