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2016 18:49:24
津液と精の変調
東洋医学シリーズに戻ってきました。 前回は、『気・血の不調・変調』がテーマでした。その続きになります。 津液・・・なんだっけ?? となってません? 自分も少し忘れているので、復習してみたいと思います。引用 http://www.shinkai-kanpo.com/case/case_04/
津液
体の中にある液体の内、『血』以外の透明な液体です。 そうだそうだ、涙とか、よだれとかでした! 今までのところでは、ここのくらいの説明だったと思います。津液の性質
津液は『津』と『液』に分けられます。 津はさらさらして透明に近い性状の液体をいいます。 液はねっとりしてにごった性状の液体を言います。 津の方は、全身を循環して組織をうるおしていきます。 液はねっとりとしている為ゆっくりと流れて、骨の中心にあるとされている髄(ずい)に貯まります。 頭の髄(ずい)にたまった『液』は、 ・脳に栄養分を与える役割 ・外部の刺激から脳を守る役割 があります。 西洋医学で言うと、『脳脊髄液』にあたると思われます。また、脳だけでなく関節周囲にも集まり関節の動きを滑らかにする役割もあります。 津液は、飲食物から吸収された津液は脾から肺に運ばれ、体の上方向や下方向に向かいます。 という事は、肺が全身の水分の巡りを調節する事にもなりますね。 普通に考えると、肺に水・・・肺水腫?ってイメージになってしまいます。 全身をめぐるには『三焦(さんしょう)』という臓器と臓器の間を通ります。 このようにして全身を巡った後は、腎に集まり、要るもの・要らないものに分けられます。 それこそ、要らない物は腎なので尿として排出されるのはイメージが付きやすいかと思われます。 一応、津液の主な循環と役割でした。 ここから変調に入ります。 前置きが長い。笑 逆に言うと、不足や変調するってことは、今まで書いた事がうまく出来なくなると思ってもらっても結構です。 更に説明を進めます。引用 http://www.city.saku.nagano.jp/kenko/kenkozoshin/kenshin/nosekizuiekigensho.html
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変調について
『不足』と『停滞』に分けられます。 ・不足してくると、全身が乾いてきて、肌や髪がかさつき始めます。 ・停滞が起こると、液の特徴であった、ねっとりとした性状がいたるところに貯まると思うと想像しやすいと思いますが、むくみや痰(たん)が出始めます。 痰が出始めると、咳などの呼吸器、感冒症状に繋がり始めます。 このような津液が停滞して、ねっとりとした状態になる事を『湿(しつ)』と呼びます。 まずは変調が出てきたときの症状までまとめさせてもらいました。さいごに
津液が体から出る時、いわゆる【涙・汗・よだれ・鼻水・つば】を五液と呼びます。 これらの量の増減に対応している臓器を紹介させてもらいます。感情と臓器
・涙-肝 ・汗-心 ・よだれ-脾 ・鼻水-肺 ・つば-腎 となります。 それぞれの臓器の特徴については次回にでも触れていきたいと思いますが、東洋医学からみると鼻水や汗といった見やすい部位で、どこに変調が出ているか検討が付きやすいのは 1つの視点となりそうですね。 自分も経絡ヨガの時に意識したいポイントになりました。スポンサーリンク
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