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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

31
2016  18:40:37

知っておきたい脳性麻痺の種類とポイント

子供の脳の病気で有名な脳性麻痺。
リハビリの対象となる子もとても多いです。

一口に脳性麻痺と言っても、実際にはいろいろな種類の症状があり、単に『脳性麻痺』とくくられることはありません。
では、どのような特徴や種類があるのか触れていきます。

色々な分類の仕方があるので、何回かに分けて書いていこうと思います。

脳性麻痺


1 脳性麻痺って?




脳性麻痺 cerebral palsy 俗に【CP シーピー】と呼ばれます。 厚生労働省脳性麻痺研究班の定義文

『受胎から生後4週までに生じた脳の非進行性病変に基づく、永続的な、しかし変化しうる運動及び姿勢の異常。その症状は満2歳までに発現する。進行性疾患や一過性運動障害、または将来正常化するであろうと思われる運動発達遅滞は除外する。』

言い回しがとても難しい!!!


ポイントとして押さえておきたいところは

・生まれて4週の間に脳に何らかの障害を負った場合が『脳性麻痺』と言われます。

・症状は2歳までに出始めます。

・姿勢や運動の障害の程度は、無くなりはしないけど軽くなったり、加齢によって重くなったり変化する。

・脳の障害自体は進行しない。



2 発生頻度



1~2人/1000人
とされています。予想以上に多いと感じませんか?

3 原因疾患


・脳血管疾患(脳梗塞や脳出血、脳室周囲白質軟化症)

・感染(サイトメガロウィルス、ヘルペス脳炎等)

といった疾患が基礎になることが多いです。


4 分類について


【障害部位よる分類】

・単肢麻痺
・片麻痺
・対麻痺
・三肢麻痺
・四肢麻痺
・両片麻痺

に分けられます。
図にするとこんな感じ。
マヒの種類
引用 http://stnavi.info/dysphagia/language-development/post-316/


片麻痺は、脳卒中で知られるように半分の麻痺です。

対麻痺は、脊髄損傷に代表されるように、手は自由に動くけど、脚は麻痺で動かないといったようにすっかり麻痺部分が分かれています。

両麻痺は、手の方の麻痺は足よりも少ない。と言うのが特徴です。

四肢麻痺になると手と足は同じ程度の麻痺という意味合いになります。

そして、脳性麻痺の場合は、脳が障害されているので、少なからず手にも麻痺はあるはず。
と言うことで、見た目でははっきりしなくても『両麻痺』と言う言葉が使われているそうです。

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【運動学的な分類】
・痙直(けいちょく)型
・アテトーゼ型
・強剛(きょうごう)型
・失調(しっちょう)型
・混合型
・弛緩(しかん)型
・分類不能

この分類は、筋肉の動きの質によって分けられていると思って下さい。

主にみられる型について触れていきます。


痙直型って?



性質

筋肉がこわばってうまく動かせない種類の脳性麻痺です。

脳から脊髄にかけての障害です。
ちなみに、脳から脊髄までを【上位運動ニューロン】と言います。

原因疾患

低酸素脳症や脳室周囲白質軟化症、脳梗塞などが原因疾患として挙げられます。


痙直の特徴

伸張反射が普通よりも活動的になっていることを表しています。

緊張の程度により側弯などの2次障害が現れます。



アテトーゼ型って?



性質

勝手に体が動いてしまう【不随意運動】種類の脳性麻痺です。


原因疾患

核黄疸や低酸素脳症が原因として挙げられます。


特徴

不随意運動は顔面・首・腕では勝手に動いてしまう傾向が強いです。

首の不随意運動により中年以降では、頚椎症が起こりやすいです。
感情の起伏に不随意運動が左右されやすいです。



失調型って?



性質

手足、体を動かそうとした時に震えてしまう種類の脳性麻痺です。


原因疾患

小脳に起因する疾患が原因として挙げられます。

特徴

先程のアテトーゼとの違いですが、失調型では、特に自分の意思で動かしたときに震えが強くなってしまうというのが特徴です。

なかなか見た目上では、区別が難しいのが実際です。




おおよその概要について触れさせてもらいました。
今後、痙直型などについて深く触れていきたいと思います。

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