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こどもの発達を考える衝動眼鏡の日常

04
2016  18:56:48

2つの飲み方がある?サックリングとサッキングって?

赤ちゃんのミルクを吸って飲む動きを『吸啜 きゅうてつ』と言います。
この吸い飲み動作は、新生児(生まれて4週)と離乳食時期では、見た目的にはほぼ変わりがないと思いませんか?

実は、舌や口の動きも異なりますし、神経的にも大きく異なるんです。


タイトルにもあった、この二つのサックリングとサッキングという言葉はどんなもので、どんな違いが有るのでしょうか?


飲み方にも種類がある?



サックリング Suckling


乳児期前半(0~6カ月)に認められる吸い飲み動作です。

特徴

・舌の前後運動

・下顎の開閉運動


サッキング Sucking


乳児期後半(6~9ヶ月)頃からみられる動きになります。

特徴

・舌の上下運動

・下顎の開閉運動は少なくなる。


見てもらった通り、一番の違いとしては舌の運動が異なります。

前後と上下。

この動きの違いにどんな事が隠されているのでしょうか?


舌の動きの発達


1.前後

2.上下

3.側方(横方向)


という流れで発達していきます。

この中で、1から2にかけての所で大切なのは、『口唇閉鎖能力』と『随意的吸啜』です。


口唇閉鎖能力

唇を閉じる力になります。
普段の食事でも飲み込む時は、口を閉じますよね?

むしろ閉じないと飲み込めない!!

乳児期では、口を乳房に押しあてることで間接的に密閉空間を作り出します。
それによって、舌の前後運動でも吸い飲みが行えます。

そのほかにも、ほっぺたの脂肪が密閉空間を作り出すのにも役立ちます。
根本的に作りが違います。
ここらへんは、構造の発達らへんで触れたいと思います。


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随意的吸啜

自分の意思で飲み込みを行うという力です。
実は、最初に神経的にも違いが有ると言ったのにはここが関係します。
小さい頃は、『意識的』にではなく、『反射的』に吸い飲みを行うんです。


この反射を『原始反射』と言います。

原始反射


乳幼児期のリハビリって?



乳児期等の小さい頃は、体の機能が未成熟な状態です。
そのため、機能が発達してくるまで、それを補うための神経機能が必要になります。

そして、その反射はある特定の刺激で誘発されます。

反射の種類もたくさんあり、これには、手を握ったり、頭を上げたりする際に起こる反射もあります。
これが、原始反射と呼ばれ、この記事のサックリングがそれにあたります。

という事は、サッキングになっていれば自分の意思で飲めるようになってきているのかな?と考える事が出来ます。


見分け方って? 自分の意思であれば、飲みたくない時には止める事が出来るはずですよね?
ミルクなどを飲んでいる時に、一度、哺乳をやめて小指を吸わせてみます。


この時に、小指でも変わらずに吸っているとしたら、反射で有る可能性が高いですよね。
もしくは、これは食べ物ではないという認知的な面によるものかもしれません。


こういった、少しの動きからでも子供が自分の意思で飲み始めているという事が分かるかもしれませんよ?

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