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2016 20:27:36
相手の気持ちを察する力 『心の理論』とは
大人はある程度、相手がどう思っているか考える力があります。
『あれ?いつもより機嫌が悪いかもしれない』
『今日は嬉しそうだなぁ』
『忙しいみたいだから話すのは後にしよう』
等など、日常生活でも挙げればきりがありません。
皆さんはなんで、そのように感じる事が出来るのでしょうか?

分からない方の為に説明です。
何が言いたいかと言うと、見ている側は一部始終を見ています。
なので、最後にアンちゃんが行った『自分の箱に入れる』という結末を知っています。
これは、事実な訳です。
しかし、サリ-ちゃんは出かけているのでアンちゃんの行動を知りません。
ということは、『かごに入れた』所までしか知りません。
サリーちゃんが探すのは、『かご』と言う事になります。
こう見ていくと、やはりサリ-ちゃんの立場になれるかどうかが大事ですね。
このような、相手がどう思っているかを感じる力を『1次の信念の推測』と言います。
これが、あるオフィスの会話になると
『今の部長と会話してた○○さん、きっと、やってられないわ!!って思ってたよねー。』
関係のない第3者においてもこのように推測する力を『2次の信念の推測』と言います。

バロンコーエンは、サリ-とアンの実験を4歳の健常児27名、自閉症20名(言語性精神年齢5歳以上)、ダウン症14名の計61名に実施しました。
自閉症では、80%が間違い。
ダウン症では、自閉症よりも精神年齢が低いが86%が正解。
健常児の85%が成功しました。
ハッぺという人の研究では、自閉症児も言葉の理解力(言語性精神年齢)が9.2歳で50%が正解すると推定しているように、言葉の理解と関係があるとしています。
と言う事は、心の理論は必ずしも障害がされていることでコミュニケーションが阻害されている訳ではないと言う事になります。
まぁ、更に難しい2次誤概念になるとどうかは分かりませんが・・・。
そして、自閉症でもASDなのか、カナ―型が優位なのかの違いも大切な要因なのかもしれません。
脳では、前頭葉が心の理論の働きに関係していると考えられています。
また、ASD同士では共感性の領域が活動したという研究も出ており、生きる世界が違うと言う人がいるように、別の感覚の中で過ごしている可能性もありますね。

心の理論
このように、他人の心の状態を推測して、そこから得た情報をもとに人の行動を理解したり予測したりするために使われるのが『心の理論』になります。 ざっくり言うと、『相手の思っている事と自分の思っている事は違う。』と言う事が分かっている事が前提にあると言う事です。 とくに、自閉症ではこの心の理論が障害されている為に、相手との関係性が構築出来ず、結果的に、社会性やコミュニケーション面での障害として現れるという説があります。 ここは、結構有名どころですね。心の理論の調べ方
サリ-とアン
答え かご引用 http://matome.naver.jp/odai/2132254546597055901/2132254748497112303
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心の理論の研究

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